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"育てて", "活かせ"
たった5分で解る
≫商用ホームページ活用塾≪ Vol.84
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《 目 次 》
・いけるはずの見当違い。よくある失敗は業者のせい?
・180度視点を変えると見えてくる。「出来る」に込めた意味の違い。
・意味の違いから生まれた責任空白地帯。うまく行かないのは当然。
・解決策は2つに1つ。オススメは、、、。
・まとめ
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そんなホームページに喝を入れる! "育てて", "活かす"方法について
浅海(あさみ)が解りやすくお伝えするメルマガです。
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◆いけるはずの見当違い。よくある失敗は業者のせい?
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100万円を超える大金を叩いて自社ホームページを開設したA社の話です。
その当時からホームページ作成は激安の時代に突入しており、
安く作ろうと思えば10万、20万でホームページを作れる時代でした。
もちろんA社も激安ホームページを知っており、
大金を叩いたのは、それ以上に儲かるとの経営判断があったからです。
しかしフタを開けてみるとこれが大きな見当違い。
利益は年間1万円程度しか上がらず、
100万円の投資を回収するには100年以上かかる計算です。
時代の移り変わりを考えれば事実上回収不可能で、
100万円はほぼそのまま損出となりました。
大きな痛手を負ったA社は、
失敗の責任を追及し始めます。
失敗の戦犯者として、まっさきに矛先に上がったのが発注先の業者です。
自社の"ホームページ構想"に対して『出来る』と答えたから発注したのであり、
公言どおり出来なかったのは業者の責任だと結論付けます。
そして、「次はもっとイイ業者に発注する」ことで解決できると。
一見正しそうにも見えるこの結論ですが、
実はこれでは"大切なこと"が学べておりません。
これでは同じ失敗を繰り返すのは明白です。
失敗のたびに業者の責任とし"もっとイイ業者"を探す様が浮かびます。
たまたまラッキーで成功するまで延々と繰り返すことになるでしょう。
今日のコラムは、
そんな失敗の繰り返しにハマらないために、
"本当の失敗の元凶"を見ることで、正しい解決法をお伝えします。
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◆180度視点を変えると見えてくる。「出来る」に込めた意味の違い。
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「『出来る』と言ったのに出来なかったのだから業者のせい」
というのは、私たち発注する側の見解です。
ここで視点を180度変えて業者の立場になって考えてみましょう。
業者の仕事は「ホームページを作ること」です。
お客さんが考えた"ホームページ構想"のイメージに基づいて、
ホームページを形にするのが役目です。
業者が言う『出来る』とは"形にすることが出来る"という意味です。
「その構想が狙い通りに"成功出来る"」という意味は含まれておりません。
業者の視点からすれば、
ホームページがうまく行かないのは元々の構想が甘かったせいで、
構想を考え出したお客さんの責任となります。
業者の視点で見ると、まったく違う結論が見えてきましたね。
私たち頼む側からすると大きなギャップを感じます。
この両者の意見のギャップにこそ、本当の失敗の原因が潜んでいます。
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◆意味の違いから生まれた責任空白地帯。うまく行かないのは当然。
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私たち発注する側の意図としては、
『出来る』という言葉には「成功できる」という意味も込めており、
業者との打ち合わせで口にする
「これでいけますよね?」という確認は、
技術的に出来るかという質問ではなく、
自社の考えた構想が正しく成功できるかどうか確認したい
という気持ちが込められます。
しかし残念なことに、
業者がこの言葉の意味を正確に捉えてくれることはありません。
成功を意識した「出来ますか?」という問いかけに対して、
技術的にホームページを形に出来るかどうかで答えを返し、
構想の正しさを問う「これでいけますよね?」に対しては、
ホームページの動きの正しさだけをチェックします。
表面上は同じ「出来る」という言葉でも、
お互いが認識している言葉の意味には大きなズレがあります。
しかも、このやり取りをしている当の本人達は、
お互いの言葉のズレに気づけません。
発注する側は「あの業者は成功出来ると言っている」と思い込み、
業者側は「成功できるかどうかはお客さん次第」と当然のように思っています。
発注する側と受注する側、お互いがお互いに勘違いをしており、
「成功の責任は相手が取るもの」と思い込んでいる状態です。
相手に責任があると考えれば自分自身は責任を持とうとせず、
結果、誰も"成功の責任"を取らない状態が出来上がります。
誰も成功に対して真剣に取り組んでいない状態です。
これでは失敗して当然だと言えるでしょう。
本当の失敗の元凶はこのような「言葉の履き違え」にあり、
そこから生まれた責任空白が最大の失敗理由となります。
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◆解決策は2つに1つ。オススメは、、、。
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どうすれば失敗を避けられるのか?
解決策は2つあります。
★1つ目は、時間を掛けて業者と認識をあわせること
何度も何度も業者と顔を合わせて認識をすり合わせ、
発注する予定の業者と完全に心を一つに通わせることです。
一つの言葉だけでは"意味の違い"ですれ違うことがあるため、
違った切り口から何度も何度も確認をします。
1日2日では難しくとも、1ヶ月も連続して顔を合わせれば
相手の考えがわかるようになります。
同じ認識に立った状態で、責任の所存を明確にしてください。
業者に責任を求めたいのなら、そのように伝えましょう。
ただし、業者に成功の責任を求める場合、
非常に高額になる上、永続的な成果報酬が必要です。
詳細な金額は業者との交渉次第となりますが、
長い目で見て10倍以上の費用を覚悟してください。
会社外部の業者側で責任を持つというのは非常に大変なことで、
そこまでの金額が取れなければ、業者側にメリットが無いためです。
★2つ目は、元から自社で責任を取ること
何度もすり合わせを行う時間的余裕も無く、
高額な費用を負担するつもりが無いのであれば、
元から自社内で責任を持ってください。
通常、こちらの方が有利です。
これは理想論ではなく現実論ベースで。
仮に、社外に責任を求めたとしても、
社外の人間を激しく叱咤することは難しく、
またスケジュール管理も困難です。
これが、現実的に大きな壁となり、
社外に責任を求めることを困難にします。
人間は怠惰で楽をしたい生き物です。
監視をして厳しく叱ってあげなければ本気では動かず、
責任を持たせるからにはその監視が必須です。
責任を社外の業者に任せたとしても、
その責任が全うされるかどうか監視する責任は自社に残ります。
ならば、
元から自社内で責任を取って動いたほうが楽だし効率的だと。
もちろん業者を使うなとは言いません。
必要に応じて自社で出来ない"作業だけ"を任せるのは理想的です。
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◆まとめ
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業者の言う「出来ます」「行けます」に成功の意図は含まれない。
成功するかどうかの責任は自社内で取るべき。
社外の業者に責任を持たせるのは、現実的に大きな壁があり難しい。