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疑うのがネットの文化。もう一つの関門は信用作り。

この章のまとめ
  • 対面ではないホームページは疑われて当然と心得る。電話番号や顔写真を掲載して少しでも疑いを晴らすこと。
  • 素人っぽすぎるデザインは威厳と信用を失墜させる。最低限のデザイン基準を守れ。
  • 商品アピールは言わば"自画自賛"。他者評価の"お客の声"で信用を勝ち取れ。

インターネットでは相手の顔が見えません。こちらがお客さんの顔を確認できないのと同様に、お客さんもこちらを確認する術がありません。さらに追い 討ちを掛けるようにワンクリック詐欺やネットオークション詐欺などのニュース報道で「まずは疑ってかかれ」というのがネットの常識になっています。どんな に正直、真っ当、真剣に商売を営んでいても、初見のお客さんは「騙されるかも?」という不安を抱いているのです。

 

対面ではないホームページ。だからこそ、電話番号、顔写真は効果在り!

ホームページ経由では、こちらがお客さんの顔を見えないのと同様に、お客さんもこちらの顔が見えません。顔が見えないと、その会社が本当に実在しているのか不安になります。この「不安」が厄介で、「騙されるかも?」と強い不安を抱えながら購入を決心する人は居ません。心臓に毛が生えたツワモノを除いて、「なんだか怪しい」と何もせずに立ち去って行きます。

お客さんの不安を少しでも取り除き、行動しやすいしてあげることがホームページの第一関門なのですが、その具体的でお手軽な方法を2つご紹介します。「電話番号」の公開と「顔写真の掲載」です。

電話番号は、市外局番から始まる固定電話の電話番号を 掲載します。携帯電話は詐欺に使われるケースが多いため、疑いのまなざしで見られ効果が薄くなります。また、"050"で始まるIP電話番号も、まだ一般 に馴染みが無くオススメできません。固定電話の電話番号を掲載するのは、商用のホームページではほぼ必須だと考えてください。

顔写真は必ずしも必須ではなりませんが、なるべく載せた方が良いでしょう。顔が見えるだけで「本当に居る人」と安心する効果が期待できます。とは 言っても、出すぎにはご注意を。お客さんが探しているのは社長の顔写真ではなく、あくまで役に立つ情報です。本題の情報よりも顔写真の方が目だってしまっ ては行き過ぎです。

 

素人デザインは信用を落とす。最低限のデザイン基準を満たせ!

前章で「カッコ悪くてもいい。伝わる文章を書け!」とお伝えしました。が、カッコ悪さにも限度がありますので注意してください。あまりに酷いと、「こりゃダメだ」と烙印を押され、文章を1文字も読んでもらえなくなります。

 

まず、パッと見て「素人が頑張ってるな」と思われるレベルでかなり危険なラインです。

「素人が手作りでやっている温かみ」を売りにしている特殊な商売ならこのレベルでOKですが、少しでもプロっぽさを演出したいなら絶対にNGです。

多くの商売の場合、素人ではなくその道のプロがやっているわけですから、「素人っぽい」と思われるのはマイナス効果です。デザインが稚拙だと、ホームページに書いていることの信憑性までもが下がってしまうため、プロとしての威厳が低下します。同じ内容の文章でも、チラシの裏に書くよりも高級な色紙に書いた方が信憑性が高まるのと同じ理屈です。

 

ここは難しく考えず、デザインについては本職のデザイナーに任せてしまうのがオススメです。デザインを自分で作 ろうとすれば、勉強の時間も含めて半年はゆうに掛かります。時給計算をすれば、デザイナーに頼んだ方が遥かに安いのです。一度デザイナーにお願いして、あ る程度キレイなページの雛形を作ってもらい、それを基にしてホームページを構築すれば上手くいきます。

ちなみに、ラクマスを使えば商用で十分通じる高レベルのデザインが最初から付いて来ますので、この部分は特に気にせずとも大丈夫です。

 

自画自賛よりも他者評価。信用作りに効く「お客さんの声」。

「うちの商品はこんなにすごい!」

「うちのサービスはここがいい!」

こういった自己アピールはとっても大切ですが、なかなか信じてもらえないのが難点です。

自己アピールは、いわば自画自賛。いくら自分の事をすごいすごい!と言っても、「あいつ、あんなこと言ってるけど本当か?」と、なかなか信じてもらえないものです。そんなときに効果を発揮するのが「お客様の声」で す。すでに商品やサービスを購入したお客様の体験談や喜びの声などを掲載するのです。すると、疑いのまなざしで見ていた人の評価がガラッと変わります。 「ふむふむ。他の客からも評価されてるのか。どうやら、あいつの言ってることは本当らしいぞ」と思わせる効果があるんです。お客様の声はかなり強力で、科学的な根拠を書くよりも強い説得力が あります。テレビの通販番組や、テレビCMなどでもこの手法が使われています。例えばあのニキビケア、短い時間の中にお客様(だという女優)の声を何度も 登場させているのがわかります。その他にも、腰を振るダイエットのDVDや、雑誌の後方にある開運アクセサリーなんかも、「お客さんの声」をうまく使って います。

 


この章のまとめ
  • 対面ではないホームページは疑われて当然と心得る。電話番号や顔写真を掲載して少しでも疑いを晴らすこと。
  • 素人っぽすぎるデザインは威厳と信用を失墜させる。最低限のデザイン基準を守れ。
  • 商品アピールは言わば"自画自賛"。他者評価の"お客の声"で信用を勝ち取れ。

 

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