大学を卒業したばかりのA君。
まだまだスーツ姿がぎこちない、フレッシュ感あふれる新入社員が入社してきました。
配属先は、営業部。
さてさて、この新人営業マンA君。この先どんな働きを見せるのでしょうか?
さて、ここで質問です。
新人営業マンのA君が、入社した直後からいきなり商売に貢献できるのでしょうか?
この質問に対して、ほとんどの場合こんな答えが出るはずです。
『NO!入社直後から商売に貢献できるなんてまず有り得ない。』
ほとんどの場合、入社直後は商売に貢献できません。
特殊な才能を持った若者か、学生時代に実務経験を積んだ事実上の経験者でなければ、新入社員が即戦力になることは難しいでしょう。
新入社員がいきなり活躍できないのは、誰でも知っていることです。
では、凄腕サラリーマンと給料泥棒の違いは何でしょうか?
彼らも、元々は活躍できない「新入社員」だったはずです。
どこで、凄腕営業マンと給料泥棒に別れたのでしょうか?
いかに凄腕サラリーマンといえども、必ず新入社員という時期を過ごしています。
入社当時から神がかり的に成果を出した人よりも、成果の上がらないダメダメな時期を過ごし、叩き上げで凄腕サラリーマンにまで成長したはずです。
では、給料泥棒は?というと、凄腕サラリーマンの逆を行きます。
新人の頃仕事が出来ないのはある程度仕方の無いことですが、そのまま一切成長しなければ、給料泥棒に成り下がります。
これは私の失敗談です。一番最初にラクマスのホームページを作成したときのことでした。私は、とんでもない勘違いをしていたのです。
「ホームページさえ完成すれば、じゃんじゃん売れる!」という勘違いを。
Webの知識も豊富。ホームページも自作できるし、何よりプログラミング上級者だ。検索エンジン対策だって出来る!SEO、Ajax、ブログにSNS、先進テクノロジーもバッチリOK。ホームページで失敗する要因など、見当たりませんでした。
そうして、満を持してホームページをオープンさせたのが、2007年1月1日のこと。
結果は見るも無残な物でした。一ヶ月以上の間、まったく売上は上がりません。成果は0だったんです。
「ホームページを持てば成果が上がる」というのは、ホームページを売りたい業者やコンサルが作り出した、都合の良い幻想でしかありません。
あなたも、私と同じ勘違いをしていませんか?
今からでも遅くありません。正しい現実を理解してください。
ホームページを作っても、最初は成果が出ません。新入社員と一緒で、ある意味仕方の無い部分です。
細かく掘り下げればたくさんの理由が出てきます。
しかし、ここでは細かい理由は重要ではありません。いずれの理由も何かしらの方法で解決することが出来るからです。
ホームページを成功させる上で重要なのは、成長させることです。
何かしらの理由で成果が上がらないのであれば、その理由を分析して、解決方法を模索することです。
あれやこれやと仮説を立てながら、実際に試してみて、成果が出るまで試行錯誤するんです。
新入社員がいろいろなことにツマヅキながら、一つ一つ克服して成長していくように。
ホームページも一つ一つ克服して成長させていくことで、大きな成果を生む凄腕ホームページへと成長するんです。
⇒次『最初の関門はコミュニケーション。その言葉でお客の心を揺さぶれますか?』へ